お客様にとって新しくされる壁の色選びは、マイホームを購入した時の気持ちと同じくらい楽しんでもらいたいなといつも思っています。
「今までは落ち着いたイメージだったから、明るいイメージにしよう」
「汚れが目立たない色がいいな」
「ご近所のあの家のカラーはいいわね」
「周りと同じデザインだから、色だけは個性をだしたいわ」
「1階と2階の色分けをしたいな」
などなど、イメージはどんどん膨らんでいきますよね。
私どものお客様の色選びもさまざまです。そして、決定権もさまざまです。ご主人様は奥様におまかせっていう方や家族会議できめる方やお子様の意見を尊重されるご家族もいらっしゃいます。
初回のコラムでは、楽しんで色選びするポイントをご紹介したいなと思います。
①ご自宅周辺の住宅カラーを見てまわる。
塗料メーカーのカタログと色板を見て決まる場合もありますが、まだ時間はたっぷりありますのでリフレッシュしながら、通勤時やお買い物ついでに周辺のお家のカラーを見てみましょう。
いつも目にしている風景が、今度は自宅の色選びの視点で見ているのでまったく違う風景やイメージとして頭に入ってきます。また、天候によっても見え方が違います。快晴の日、曇りがちの日、雨の日、朝と夜の街灯に照らされた時など、新しい発見が必ずあります。
その時に周辺の住宅と調和がとれてない家なども目にする場合があります。調和がとれてない印象をうけたということは、あまりいい印象ではないという事です。
ここでポイントですが、周りの住宅との調和が大切ということです。
観光地などでは景観法といって法律によって、建物の色を規制される場所もあります。某コンビニエンスストアのグリーンもその地区では、ブラウン系になっている場所もあります。
そこまで厳しくしている地域ではありませんが、周りとなじむ色選びが大切です。
また、ご近所で塗装させていただいたお客様がいらっしゃる場合はご案内させていただきます。
②塗料メーカーのカタログ標準色からセレクト
周辺の住宅を見てまわってイメージがついたと思います。次のポイントは、各塗料メーカーがだしているカタログの標準色から選ばれるのが間違いのない方法です。
各メーカーはだいたい48種類くらいは標準色として載せています。見ていただくとわかりますが、彩度の高い色、いわゆる原色は載せてないです。原色が一番周りと馴染まない色で失敗するパターンとなってしまうからです。
カタログに載っているサンプルは面積が小さいので、色が暗く見えると思います。また、室内の蛍光灯でも見え方が違います。
また、インターネット環境がありましたら、戸建て塗替え塗料メーカーとしてシェアNo.1の「エスケー化研株式会社」住宅塗り替えシミュレーション https://www.sk-kaken.co.jp/simulation/ も参考になると思います。2色にした時のイメージや雨樋の色も参考になるかと思います。
但し、ディスプレイ上の色ですのであくまでイメージとして御覧ください。
③セレクトして頂いた番号の色板(A4版)をお持ちいたします。
いよいよ最終セレクトとなります。担当者が選んでいただいた色板をお持ちいたします。そして今度は外の自然光のもとで担当者が壁にあてますので少し距離をおいて見ていただきます。壁の下地 凸凹や模様、デザインによって光の入り方でまったく違うように見えたり致します。日陰や日なたでの見え方など色々試しながら決めていきます。
④壁色が決まりましたら次に付帯する箇所の色決めです。
付帯する箇所の色を決めるには、サッシ(窓枠の色)の色と合わせるのがポイントです。サッシと同系色が無難な箇所は雨樋、雨戸、戸袋などがあります。1階と2階とのアクセントとなる帯板などは破風板や雨樋と同系色にすると統一感がでると思います。