サイディングは塗替えの必要がない!?
稀にお客様より、このサイデイングは塗替えが必要ないって言われたのだけど本当はどうなのかしら?というお声をお聞きします。
今回のコラムは外壁素材のサイディングの塗替えは必要なのか、必要ではないのか?という事に焦点をあててみたいと思います。
まずは、日本の新築住宅にどのくらいサイデイングが普及しているのか調べて見ました。そしてサイディングメーカーがど
のようなメンテナンスを打ち出しているかを確認してみます。
昨今、日本の新築住宅に使用されている外壁素材のシェア率を調べてみますと、やはり1位は窯業系のサイディング約8割、
2位が金属系サイディング1割、3位以降はモルタル、木、ALC、その他という割合です。
その中でサイディングメーカー各社がどのようなメンテナンスを要望しているのかを、トップシェア2社のニチハ、
ケイミューのメンテナンススケジュールを調べてみましょう。
①ニチハ株式会社 『ロングライフ住宅の実現に向けた外壁の性能維持には、適切なメンテナンスが重要』
という事で、日常のお手入れ方法も細かく記載されています。塗替えについても年数スケジュールがだいたい7年~12年
の間に塗替えが必要です。サイデイングの厚さや商品によってはロングライフに20年未満の塗替えでも良いような高価な
サイデイングがあるようですが、あくまで施主様の日常のお手入れや自然環境によって耐用年数に大きな影響を受けますと
記載されています。
②ケイミュー株式会社 『住宅のロングライフ化実現に向けて』という事で、こちらも細かく日常のお手入れ方法が記載されています。
こちらも商品によって塗替えスケジュールがありますが、一般的な商品でだいたい7年~10年の間に塗替えが必要です。
そして、商品によっては15年~20年の間に塗替えが必要なものもあります。但し、こちらも施主様の日頃の点検や
お手入れが必要です。
2社のメーカーのメンテナンス要望を調べてわかりますが、いずれにしても塗替えは必要ということがわかります。
また、商品によって塗替えスケジュールが違いますので、ご自宅のサイディングのメーカー、商品名を把握し、日頃の
お手入れ方法やメンテナンススケジュールをご確認されているほうが安心だと思います。
但し、サイデイングには必ず施工されているシーリングに関しては、新築の場合は上から塗装などの保護はされていません
ので10年以上はもたないと思います。各社もその事項は記載されており、シーリングのやせ・剥離・亀裂などは日頃の
お手入れ時に確認し、早めのメンテナンスが必要と記載されています。それがサイデイングの寿命を延ばすことにつながります。
まとめですが、サイデイングは各社メーカーが打ち出しているとおり日頃のお手入れやメンテナンスをしていく事によって、ロングライフ化の実現に繋がります。
ぜひ、ご自宅の外壁素材をご理解しメンテナンス計画をご検討してみてください。