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2019/09/25 22:29

『ラジカル制御型』塗料とは?

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ラジカル制御型塗料とは?

 

今般、『ラジカル制御型』という新たなカテゴリーの塗料が出てきました。これからご自宅やアパート等の塗替えを検討する時に、耐用年数は気になるところだと思います。

今までは、アクリル、ウレタン、シリコン、次にフッ素が耐用年数順の塗料でした。そして、今の主流はシリコンが断然人気です。それはコストパフォーマンスにすぐれ、実績もあり耐用年数も優れているからです。

 

次の表は期待耐用年数順にまとめてみました。

 

塗料

期待耐用年数

  /㎡単価相場

 

アクリル

5~7

1,200円~1,500

模型などのDIY塗料で使いやすい。

☆ ウレタン

7~10

1,800円~2,000

木部鉄部雨樋などにも多様されています。

★ シリコン

10~12年

2,500円~3,500

現在の主流、人気の塗料です。

10年毎に塗替えを提案

★ ラジカル制御型

12~16年

3,500円~4,000

今後の主流となりうる塗料です。15年毎に塗替えを提案

フッ素

15~20年

3,800円~4,800

高耐久だが、ラジカルに追従されつつある。

表からもわかる通り『ラジカル制御型』は、今人気のシリコンのコストパフォーマンスとそんな大きく差がある訳ではなく期待耐用年数が長いという事です。

30年での塗替え回数を立てたときに、シリコン塗料ですと10年毎ですので3回、ラジカル制御型は15年毎ですので2回となります。

 

塗替えコストが非常に節約になると言われています。

 

ただ、ラジカル制御型の歴史は他の塗料と比べると新しく、2012年に日本ペイントから『パーフェクトトップ』という新製品を開発し発売されました。その後、2015年にエスケー化研から『プレミアムシリコン』、2016年には関西ペイントから『アレスダイナミック』が発売。主要3社がラジカルの発生を抑える塗料がここで出揃ったところなのです。

 

ラジカル制御型とは、紫外線による塗料の劣化をおさえる機能のことです。塗料の劣化でわかりやすいのが『チョーキング』という現象です。外壁を手で軽くこすってみると白い粉がつく現象です。

 

ラジカルとは、塗料の成分に含まれている樹脂と顔料が紫外線によって分離され、白い粉になってしまうことです。その現象を制御する機能をもったのが『ラジカル制御型』塗料と呼ばれています。

 

次回のコラムでは『ラジカル制御型』塗料を販売している各メーカーに焦点をあててみたいと思います。